セグメンテーションとは市場を細分化することで、市場の中で同じような価値観や欲求、行動パターンを持つ人たちをグループ分けする作業のことです。
「売れるしくみづくり」では、「誰に買っていただくのか?」ということが重要になりますが、その「誰?」を決める最初の作業がセグメンテーションになります。
なぜ、「誰に?」を決めるかというと、「買っていただける(心に響く)メッセージ」を発するために必要なことと、限りのある資源を集中投下するためです。
例えば、「肉が嫌いな人」に「いくら美味しい肉だ」と言っても興味が湧きません。
肉だけでなく、
・一人暮らしの方に「大型冷蔵庫」
・独身の方に「ベビー服」
・起業を考えてもいない方に「起業のやり方」 etc
———などを提案しても「買っていただける可能性は極めて低い」からです。
このセグメンテーションには、次のような基準を用いて行います。
①地理的変数
②人口統計的変数
➂サイコグラフィック変数
④行動変数
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①地理的変数
→気候、行政単位、人口密度、慣習などの大きなものから、戸建エリア、集合マンションエリア、距離、時間的距離、競合状況などの小さなものまであります。
②人口統計的変数
→性別、年齢、学歴、職業、家族構成など
➂サイコグラフィック変数
→【ライフスタイル】旅行、外食、読書、ガーデニング、スポーツ、ペット、環境意識など
→【パーソナリティー】社交家、勤勉家、芸術家、理論家、情熱家、保守的、革新的など
④行動変数
→ベネフィット・・・顧客はどのような便益を感じるのか?
→使用頻度・・・ヘビーユーザーかライトユーザーか?
→ロイヤルティ・・・何に対してロイヤルティが高いか?
→使用機会・・・いつ使うのか?
これらの変数を使って、市場をいくつかのブロックに細分化するのですが、ここでのポイントは「一つひとつのブロックが小さくなりすぎない」ようにすることです。
これは、1つのブロックが小さすぎると、売上高自体が少ししか取れなくなるからです。
また、年齢や年収などの数値データも基準にすることができるため、統計等も活用してください。
図1はセグメンテーションを図示したものです。
図の①はある市場を表しており、上記のいずれかの変数でセグメンテーションしたのが図の②になります(この場合はA、B、C、Dの4つにグループ分け)。
また、図の②にあるA~Dのブロックの一つひとつをセグメントといいます。
このようにセグメンテーションを行えば、次の「H.どんな人に買ってもらうか決めよう」のステップに移ります。
図1:セグメンテーション
①セグメンテーションとは市場を細分化することで、市場の中で同じような価値観や欲求、行動パターンを持つ人たちをグループ分けする作業のことです。
②セグメンテーションを行う基準には、地理的変数、人口統計的変数、サイコグラフィック変数、行動変数があります。
➂これらの変数を使って、市場をいくつかのブロックに細分化しますが、売上高を確保できるよう「一つひとつのブロックが小さくなりすぎない」ようにしましょう。 |