経営はダイエットと同じで、とてもシンプルです。
ダイエットの場合、いろいろな方法が紹介されていますが、基本は、
一日の摂取カロリー量 < 一日の消費カロリー量
———であり、取るカロリーより、消費するカロリーが多ければ必ず痩せていきます。
また、上記の式を実現させる(ダイエットを成功させる)には、色々な方法(手段)があり、程度の差はあれ、空腹や疲れなどの苦痛が伴います。
その為、「自分にあった方法」を選び、可能な限り苦痛を和らげ、継続することが大切です。
経営もこれと同じで、
経費 < 利益
———のように、経費より利益が多ければ儲けが出るということです。
ダイエットも経営もこのように「やるべきこと」が決まっており、至ってシンプルですが、なかなかうまくいかないのは「方法はいくつもあるが、今の自分の状況にあった方法を選択するのが難しい」からです。
例えば、摂取カロリーを落とそうとして食べる量を減らしても、運動量が極端に少ない生活をしていれば「筋肉が落ち、かえって消費カロリー量が減る」ため、痩せにくくなります。
経営もこれと同じで、周りの環境や競争状態などを考え、一貫性のある取り組みを行わなければ効果が得られません。
また、ダイエットは基本的には「自分との闘い」ですが、経営では「利益はお客様から生まれる」のに加え、その利益を奪おうとする「競合が存在」するため、ダイエットより、経営の方が少しだけ考える対象が多くなります。
この「考えるべき項目」と「考える手順」を明確にし、「一貫性のある取り組みを考える」のがマーケティング(売れるしくみづくり)であり、身に付けるには学習が必要になります。
独学にしろ、教えてもらうにしろ、まずはマーケティングの全体像を把握し、実際に手順通りに考えてみることが大切です。
よくある失敗が「一度考えてそれっきり」というパターンです。
最初から十分な取り組みが計画できることは稀ですし、時間が経てば環境も変わってきます。
ブラッシュアップを含め、定期的に計画を見直すことが大切です。
考え方のコツですが、大前提は「経費 < 利益」であり、複雑に考えず、シンプルに考えることと、発想を柔軟にしてアイデアを出すことが大切になります。