副業がOKの企業に勤めていますが、漠然と起業にも興味があります。起業につなげやすい副業ってありますか?
はい。「お客様のリストをつくれるか、どうか?」を基準に考えることが大切です。
副業の類型としては、
①実務型の副業(コンビニでの勤務など)
②アフィリエイト(成功報酬型広告)
➂技術を提供する副業(動画編集、コンサルティングなど)
④独自コンテンツの販売
―――などが挙げられます。
①~④を簡単に説明すると、
①の実務型は本業が終わってから、コンビニで働いたり、家で内職(DMの封入など)するなど自分の時間を企業に買ってもらうスタイルです。
一番数の多い副業であり、一般的なもので「見つけやすく、確実に稼げる」というメリットがありますが、「稼ぐ額は時間(例:時間×時給)と体力に左右される」というデメリットもあります。
②のアフィリエイトは、すでに皆さん、ご存じのように「紹介する商品のサイト等を作成し、販売企業のサイトへのリンクを貼り、その販売企業のサイトに行ったお客様が商品を購入すれば1件当たりいくらといった報酬がもらえる仕組み」です。
自宅で作業ができ、商品が売れている間は「時間の壁」をこえることができるというメリットがありますが、商品が変われば再びサイトを作り直す必要があるというデメリットもあります。
➂の技術を提供する副業とは、動画作成のように「自分が持っている技術を活用する」というものです。
パソコンを使用する案件であれば自宅で実施可能ですし、提供サービスの品質が良ければ単価も高くなりやすいというメリットがありますが、時間の壁はこえにくいというデメリットもあります。
④の独自コンテンツは動画コンテンツ、電子書籍などを作成し、販売するというもので、無料コンテンツを利用したフロント商品~ハイエンド商品までの仕組みをつくれば、時間の壁をこえることができ、自分が寝ている間にも収益が発生するというメリットがあります。
ただ、商品を作成するところから始めねばならないため、時間が掛かるというデメリットもあります。
4つの副業パターンを示しましたが、副業という位置づけなら本業での給料があるため、「収益の発生が遅れても生活に影響が及ぶことは少ない」と考えられます。
何らかの事情で、「早くお金を手にしたい」というなら、①の実業型を選べば少額のお金なら手堅く稼ぐことができます。
このように自分の生活によって①~④のパターンを選べばいいのですが、「起業」の準備という観点なら、「お客様の連絡先の確保」ということが大切になります。
例えば、①の実業型では個人的にお客様の連絡先を入手することは不可能になりますし、②のアフィリエイト(成功報酬型広告)でも購入は企業のサイトになるため、連絡先を入手する仕組みは作りにくくなります。
これに対し、➂技術提供型と④独自コンテンツの販売は、仕組みを工夫すればお客様の連絡先を入手することが可能になります。
副業を育てて起業につなげる場合も含め、起業するには一時の儲けだけを考えるのではなく、「お客様をリスト化できる業種かどうか?」をよく考えることが大切です。
結果として、起業準備の中心は「お客様(見込み客)のリスト化」であり、このお客様の数こそが資産であり、この資産さえあれば利益を出しやすくなるということを強く意識してください。
副業禁止の企業に勤めていても「お客様(見込み客)のリスト化」は可能であり、収益を生まないようにメールマガジンの発行など、起業と同時にお客様に変えることのできる「見込み客」として、ファンをつくる必要があります。
その為にサイト作成やSNSを活用することが望まれますが、ファン(フォロワーなどの登録者数)を数多く作るのには時間が掛かるため、在職中から取り組むことが望まれます。
リアル、ネット、どちらで起業するにしても「お客様(見込み客)のリスト化」は必要であり、取り組み可能な内容なため、起業前~起業後も継続して行うことが大切です。
●副業禁止の企業に勤めての起業準備でも、副業OKの起業で副業から始めるにしても「お客様(見込み客)のリスト化」が最重要項目になります。
●その為の仕組み作りとして、サイト作成やSNSを活用し、登録者数を増やしておくことが大切です。 →マーケティング戦略全体の中の1つの項目
●リアル、ネットでの起業を問わず、起業前~起業後も継続して「お客様(見込み客)のリスト化を行いましょう。 |